ビットコインが分裂する!?仮想通貨は分裂するものなのか?

仮想通貨の代表格であるビットコインですが、2017年11月現在、何度か分裂をしています。
そのため3種類のビットコインが存在しています。

  • ビットコイン
  • ビットコインキャッシュ
  • ビットコインゴールド

ビットコインは2008年から誕生していますが、なぜ分裂を繰り返すのでしょうか?歴史とともにまとめてみました。

なぜビットコインは分裂するのか?

ビットコインに端を発した仮想通貨は数学的に安全性(セキュリティ)を担保してスタートしました。
しかし、実際に運用していると問題が発生してきました。

その問題をクリアするために、ビットコインのシステム自体に改善をくわえます。
改善するものの、システムの設計上、今までのシステムが使えなくなってしまう場合があります。

そのため、「いままでのシステムだけで動くビットコイン」「新しく運用するビットコイン」の2つが存在します。元は1つの仮想通貨が2つになる=分裂するのです。

今までのシステムと別のコインが生まれることを「ハードフォーク」と呼びます。
※現状のシステムをそのまま使う場合はソフトフォークと呼びます。

価格上昇を続けるビットコインでは、こうした問題に対処するため、3回ハードフォークによる分裂をしてきました。

ビットコイン分裂の歴史

① 2017年8月前後:ビットコインキャッシュ(BCH)誕生

ビットコインの問題1:マイニング速度の改善

ビットコインはブロックチェーンにより、ブロック単位で取引の記録をしていました。
しかしブロックの大きさが1MBまでしかないため、参加者が増えると多くの取引を1度に記録することが
難しくなります。

そのため、ビットコインキャッシュでは下記改善が加えられました

・ブロックのサイズを8MBまでとする
・セキュリティ対策(リプレイワイプアウトプロテクション&セキュリティの高い記名方法)

要はブロックサイズを大きくしたこと、セキュリティを高めることを実施しました

② 2017年8月 ビットコインゴールド(BCG)誕生

https://bitcoingold.org/からキャプチャ

 

ビットコインの問題2:51%問題

ビットコインのマイニングには、コンピューターによる膨大な計算が必要になります。
ビットコインではマイニングに多くの人が参加し、不正がないかの確認作業をします。
この「不正がないかどうかの確認」はマイニング参加者の計算結果の51%以上が不正でないと判断した場合に「不正でない」と判断しています。

しかし、あるマイナーが性能の高いコンピューターを導入し、計算の51%以上を行ってしまった場合どうなるでしょうか?
そのマイナーが悪意を持っていた場合、二重払いなどのエラーを意図的に起こすことができます。※ただし、取引の改ざんなどは行うことはできません。

もちろん意図的に起こそうと思わなければ起きないのですが、
「起こりうる状態」≒「システムが完璧ではない」と思われる方も多いです。

マイナーの偏りを解消するため、計算アルゴリズムを変更しました。
簡単にいうと、今までの人が有利になる状況を弱めたという感じです。

元々のアルゴリズム:マシンパワーをつかってガシガシ計算します。SHA256と呼ばれるアルゴリズムでした。asicと呼ばれる専門のチップをつかうマイナーが多く、一部のマイナーが独占的にマイニングする傾向にありました。

新しいアルゴリズム:Equihashと呼ばれるアルゴリズムをつかいGPU(家のゲーム用パソコンレベルのチップ)でも計算できるようになりました。

 

③  分裂直前でキャンセル!? SegWit2x対応によるビットコイン

ビットコイン問題1:マイニング速度の改善方法 その2

取引速度を上げるために、容量を増やすという話は、ビットコインキャッシュのところで説明しました。もう一つの方法として、ブロックサイズを大きくするのではなく、ブロックのサイズ圧縮をする方法があります。

例えるのであれば、写真を他の人に送る時に使われるzipファイルのようなものでしょうか。

SegWitと呼ばれる方法をビットコインに適用し、取引速度改善を目指していました。
それに加えてブロックサイズを2倍にしたため、SegWit2xと呼ばれています。

ただし、ビットコインキャッシュで対応していたものを再度修正するのはあまりよい方針とは思えませんし、この分裂に関しては、問題を解決するところから出てきたわけではなく、ビットコインマイナーの政治的な話が発端という噂も聞こえてきます。

またセキュリティ対策が万全ではない(Replayアタックへの脆弱性)ことから、SegWit2xは2017年11月現在危険であるという見方をする人もおり、2017年11月現在、実行は延期されています。

ビットコインの分裂は過去2回の状態から、「儲かる」ことがわかっています。
無理矢理にでも分裂させようとするマイナーがいることは理解できます。

ビットコインの分裂はこれからも続くのか?

分裂した通貨を売り、利益を出す人もいるので、投機家の多いビットコインでは、歓迎されるケースが見られます。
一方で分裂は、マイナーの賛成が多いと方針が決まってしまうため、ユーザーに対して不利益を与えてしまうという弱点が発見されてしてしまいました。

・ユーザー側がどのビットコインを使えばよいのか分からないため不信感が募る
・決済の方法としてビットコインを取り入れていた店舗の負担が増える
・etc

信頼を失い、コインが安定的に流通せず、価値がなくなってしまう可能性もあります。

もちろん、多くの分裂問題があるものの、ビットコインをはじめとした仮想通貨はまだ実験段階のものが多いです。
このような出来事を経ながら、改善を繰り返し、徐々に完全性の高い通貨になることを願っています。

 

(文章・編集:RomaneCoin編集部)