ビットコインの送金時間はどれくらい?

日本円やアメリカドルを送金する場合、銀行口座を使う必要があるので送金にかかる時間はまちまちです。
営業時間内ならすぐ反映されるものの、夕方を過ぎたり休日になると数時間~何日単位で待たなければならなかったり時間外手数料がかかることも多く、不便だと感じる人も多くいると思います。

しかし、ネットワークに存在する仮想通貨ならウォレットアドレスさえあれば24時間365日いつでもすぐ送金できるんです。
なぜそんなことが可能なのか?遅れたりするトラブルはないのか?についてこの記事で解説させていただきます。

理論的には10分程度かかる

ビットコインの基本的な仕組みでは、取引を承認してブロックが生成されるのは10分に1回と定められています。
中央機関を介さず自由に取引を行うためにブロックに情報を書き込んで、それが承認されるまで10分かかるだろうと開発時に考えられたためです。
10分と聞くと短く感じますが、投資目的だけではなく実際に支払い手段として使うとなるとかなり長い時間です。
自販機でジュースを買っても10分しないと出てこなかったり、朝のコンビニで決済待ちのために行列ができる・・・これでは今の社会より不便になってしまいます。

そのためビットコインの開発・運営を行っているビットコイン・コアと呼ばれるチームの人は、よりたくさんの情報を書き込めるためにセグウィットという機能を実装しました。
さらに取引時間を短くするためのライトニング・ネットワークという方法も今後導入するようです。
これらの新技術採用の背景にはこんな事情があるからだと考えられます。

取引量が増えると送金時間は伸びる傾向に

現在、ビットコインの需要は世界的に高まっています。
ごく少量から取引できるとは言っても、法定通貨と比較して発行総量が2100万では世界的に対応するのが難しいという一面があります。
しかもこれは2140年までの発行の上限で、現在発行されているのは1600万BTCあまりで絶対数が少なすぎるのです。

さらに開発当時のビットコインのスペックでは1つのブロックのサイズは1MBと決められており、そこからさらに計算をするため実際には理論上の10分よりも時間がかかる場合が多いんです。
特に大きなニュースが暴騰・暴落などの出来事があると取引に参加する人が急激に増えるため、送金リクエストに対応しきれなくなってしまう事態も頻発しています。
これを送金詰まりと呼んでいますが、銀行の窓口でも対応してほしい人が長蛇の列を作ることがあることと似ているように感じます。

そのため先述したセグウィットやライトニングネットワークなどの新技術の導入を明らかにしたのですが、新システムを実装するまでには長い時間が必要だったり、ビットコインの場合はマイナーから反対されるなどのトラブルもあって中々スムーズにいきませんでした。
その後無事セグウィットは実装されたのですが、それを上回る需要が続いたため酷いときは数日単位で送金が反映されないということもあります。

なので、取引所やユーザー間で送金を行う場合は事前にSNSなどで送金情報を調べたり、専用のサイトでどこの国で送金詰まりがあるか確認しておくことをおすすめします。

送金手数料をプラスすると送金時間が早くなるところもある

ビットコインの送金が遅れているという点にスポットを当てて、プラスアルファの手数料を支払えば送金時間を早められるというサービスも登場しました。
世界的な送金遅延を苦く思っていたユーザーたちの多くが利用したため、その手数料もどんどん高くなってしまったというのが現状です。

ビットコイン誕生当時の送金手数料は、日本円にして5円未満とごく少額なものでした。
しかしげんざいでは 未承認取引は20万件近くあり送金手数料は最高で52ドルほどかかるという場合もあるんだそうです。
52ドルだなんて日本円にすると6000円くらいなので、普通に法定通貨を振り込んだほうが安いくらいです。
これはアメリカに限った話のため、国によって状況はことなりますが特に年末年始や夏の休暇、週末など休日が重なる時には送金リクエストも増える傾向にあるようです。

チャリティ目的で設立されたパイナップル基金では、未承認取引のトラブルを解決するために10万円以上も支払ったんだそうです。
支払う手数料以上のリターンがあるのでしょうが、なんだか本末転倒のような気もします。

日本でも国内大手取引所のビットフライヤーと、コインチェックが送金遅延による一時的な対処として手数料の値上げを発表しました。
ビットフライヤーは0.0004BTC(約600円)から0.0015BTC(約2,400円)へ4倍ちかくの値上げ、コインチェックは0.001BTC(約1,600円)から0.002 BTC(約3200円)へ2倍の値上げを行っています。

この対応により1回の送金に3000円近くかかってしまう計算になり、これらの取引所を利用しているユーザーからはネガティブな意見が多いようです。特にこの1年でビットコインの価格は急騰しており、ここ最近で値下がりしたといっても1BTC=160万以上の値がついているためただでさえ高くなった手数料がネットワークの混雑によりさらに高い値段となっていしまいます。
1BTC以下の送金でも手数料の割合が増えているため、早急な解決が望まれます。

ビットコインの送金時間がかかりすぎるようであれば、他の通貨に切り替えられる可能性も

ビットコインや仮想通貨は少しのニュースでもチャートに影響するため、このまま送金詰まりが続けば値下がりすることも考えられます。
通貨や投資商品としての信用が下がるためです。過去のデータを見ても年初は値動きする確率も大きいのでスムーズに取引できないとかなり不便です。

送金に時間がかかりすぎる場合は、ほかの通貨と交換して送金を行うことも選択肢のひとつとして考えてもいいかもしれません。
しかしその場合、売買の手数料などがかかるケースもあったりレートの変化も考えられるため、事前の情報収集が重要となります。
2018年は現在よりも仮想通貨全体の需要が上がると予想されているため、投資する人も増えると見られます。
ライトニングネットワークが実装されれば改善されるとは思いますが、安全面でもまだ懸念があるため道のりは平坦ではなさそうです。

(編集:RomaneCoin編集部)